英語にはたくさんのイディオムがありますが、その中でも食べ物を用いたイディオムは数多くあります。意味を知っていれば会話の中でもすんなりと入ってきますが、意味を知らないと、「え?バナバが?」「え?ぶどう?」と気になってしまい次の会話が頭に入ってきません。今回は食べ物の中でも果物にスポットを当ててご紹介していきます。
少しずつ慣れて、自分でも使ってみよう
ネイティブと会話をしていると、食べ物を使った表現はよくでてきます。「なるほど!」と思えるものや「なぜそうなる?」と日本人にとっては理解し難いものまであります。なかなか感覚的に理解することは難しいかもしれませんが、少しづつ慣れていくことで、自分も会話の中で使えるようになります。
イディオムが自然に使えれば、表現の幅も広がり、きっと会話も弾むはず。それでは果物の言葉が使われた Food idioms をひとつずつ見ていきましょう!
Apple of one’s eye
「とても大切な人」という意味です。目の中に入れても痛くないほどにかわいい、そんなニュアンスの表現です。
例文:Jessica is the apple of her father’s eye.
日本語訳:ジェシカは父親にとってとても大切な人
Polish the apple/apple polisher
ゴマをする、おべっかを使う、へつらう、ご機嫌をとる、などの意味があります。ゴマをする人のことを「Apple polisher」とも言います。これは昔、先生のご機嫌をとろうとした児童がリンゴをピカピカに磨いて贈ったという話が由来しています。
例文:He is an apple-polisher.
日本語訳:彼はご機嫌とりだ
Apples and oranges
リンゴを使ったイディオムはたくさんあります。「apples and oranges」は同じ種類ではなく、違う性質をもったものを比べるときに使います。よく使われる表現なので、「そんなの比べられないよ」と言いたい時、使ってみても良いですね。
例文:It is apples and oranges.
日本語訳:そんなの比べられないよ。
Go bananas
怒った時や頭にきたときに使う表現です。バナナと聞くと、なんだか可愛らしい表現なので、くすっと笑ってしまいそうですが、相当怒っている時に使われます。もともとは同じ意味の「go ape」(「ape」とは猿のこと)というところから来ているそうです。バナナを目の前に出された猿のように騒ぐ、ということのようです。
例文:I am going to bananas!
日本語訳:気が狂いそう!
Top banana
「主役」や「重要人物」という意味です。3人のコメディアンのうち、おもしろいことを言った人がバナナをもらっていたことが由来になっているのだとか。ちなみに、脇役のことを「second banana」といいます。
例文:Everybody agrees that Mike is the top banana.
日本語訳:マイクが重要人物なのはみんな知っている
Sour grapes
直訳すると「酸っぱいぶどう」です。でもこれは、「負け惜しみ」という意味です。この言葉は、イソップ物語の「キツネとブドウ」という話から来ています。話の中で、きつねは手の届かないぶどうを「あのぶどうは酸っぱいんだ」と言います。本当は欲しいけれど、手に入らないものに対して、もともといらなかったもののように言う「負け惜しみ」の表現です。
例文:It sounds like sour grapes to me.
日本語訳:私には負け惜しみのように聞こえる
Plum job
「割のよい仕事」という意味です。例えば、簡単で楽しい、でもお給料も高い。そんなお仕事のことを 「plum job」 と言います。
例文:She got a plum job in an insurance company.
日本語訳:彼女は保険会社で割のよい仕事を見つけた
To be peach
桃を使った表現で「素晴らしい」「素敵」というような意味で使えます。人に使うのが一般的で、女性にも男性にも使えます。
例文:He brought me coffee. He is a peach.
日本語訳:彼がコーヒーを持ってきてくれたの。彼は素晴らしいわ。
果物を使ったイディオムを8つご紹介しました。直訳してしまうと、わかりにくいものもありますが、知っていればネイティブとの会話をより楽しむことができるでしょう。少しずつでも、会話の中で使えるようにしてみてくださいね。
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