日本語にも「頭が上がらない」、「見る目がある」など体の一部を使った慣用句があるように、英語にも同じように体の一部をイディオムがあります。今回は顔のパーツが入った英語のイディオムを15個ご紹介します。会話の中にこのようなイディオムが出てきても自然に理解ができるように、また、自然に使えるようになると良いですね。
Keep your chin up
「chin」は「顎」、直訳すると「顎を上げる」ですが、「頑張って」、「落ち込まないで」、「前を向いていこうよ」というような、励ます言葉です。気持ちが落ち込んでいるとどうしても下を向いて、顎が下に下がってしまいます。そんな時に、「顔を上げて頑張ろうよ」というようなニュアンスです。落ち込んでいる人を見かけたとき、励ましてあげたい、と感じたときに使ってみてください。
My lips are sealed
日本語でいう、「お口チャック」です。「誰にも言わないよ」「秘密にしておくよ」という意味です。聞けばだいたいの意味は分かるイディオムですが、知らないと言うことはできません。普通に、「誰にも言わないよ」と言ってもOKですが、スラっと 「Don’t worry. My lips are sealed.」と言うことができれば粋ですね。
I am all ears
直訳すれば、「私は全部耳です」。全部耳になっているところを想像するとちょっと笑ってしまうイディオムですが、まさに「全身が耳になるほどよく聞く」という意味です。
例えば、「I’d love to hear about your trip. I’m all ears.」(旅のことを聞かせて、すごく聞きたい。)というように、すごく聞きたい、興味があるから聞かせて、という時に使います。
Pay through the nose
直訳すると、「鼻から支払う」です。このイディオムも想像すると笑ってしまいますが、「とても高いお金を払う」という意味で使われます。法外に高い、常識では考えられないほど高い金額を払った(払う)と気に使います。普通の感覚では支払えない、という意味なのでしょうか。
例えば、「He is the one of top lawyers in the state, but you’ll pay through the nose. He charges $700/hour.」 (彼は州一といえるほどの弁護士だけど、法外に高い金額を支払わないと。彼は1時間700ドルものお金を請求する。)
このように、普通では考えられない金額を支払う場合に用います。
Stick one’s nose in something
日本語では「首」を突っ込みますが、英語では「鼻」を突っ込みます。自分と関係のないことに積極的に関わる、干渉することを「首を突っ込む」と言いますが、英語では「首」が「鼻」になります。おもしろいですね。
例えば、「You’re always sticking your nose into my personal life. 」(あなたはいつも私のプライベートに干渉してくる)というように使います。
Cut one’s teeth
「cut one’s teeth」には、「最初に歯が生える」、「乳歯が生える」という意味がありますが、もう一つ、「最初の経験をする」という意味もあります。
例えば、「I cut my teeth on carpentry when I was in school.」(学校に通っていたときに初めて大工仕事をした。)
「I cut my teeth~」と聞くと「歯を切った」と捉えてしまうかもしれませんが、このイディオムを知っておけば「初めて~した」ということがわかります。
会話の中でよく使われるものや、想像すると笑ってしまうものなど、顔のパーツを使った英語のイディオムを7つご紹介しました。中には知らないと驚いてしまうものもあります。自分で使う必要ないものもありますが、知っておくと会話の理解度が違ってきます。顔のパーツを使ったイディオムは会話の中でも出てくることが多いため、知っておくと良いでしょう。
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