英語だと思っていた単語は和製英語の可能性が!そのまま使ってしまったら意味は通じません!

今回は日本人がよく使う「ちょっとヘンな英語」を紹介します。日本語で考えたことをそのまま「英語に直そう」とするとき、ネイティブスピーカーに誤解される表現になっていることがあります。「カタカナ語の語源は英語だからネイティブにも通じるはず」と思い込んでいる言葉の中に、英語では使わない単語がいくつもあります。正しい表現を確認しましょう。

 

英語で「diet」は「痩せる」「減量する」という意味にはならない

Dietは英語では「食事」「食生活」「食事制限」「食事療法」の意味で、日本語の「痩せる」という意味ではありません。
例えば、「私はダイエットのため(痩せるため)にジムに通っています」と言いたいとき、「I go to the gym for a diet.」は間違いです。「食事制限のためにジムに通っています」と訳のわからない意味になってしまいます。「痩せるためにジムに通っている」と言いたいのなら、「I go to the gym to lose weight.」が適切です。「痩せる」は「lose weight」で、「5キロ痩せる」は「lose five kg」を使いましょう(注意:lose my weightとは言わない)。

その他に「go on a diet(食事制限する)」という表現もあります。「I should go on a diet.」で「食事制限しなきゃ」という意味になります。こちらも会話でよく使う表現なので覚えておくと便利ですよ。ちなみに「I am on a diet.」は、「食事制限中です」という意味で、「I gave up on a diet.」は「食事制限をやめた」という意味になります。

 

英語で「free pass」は「(交通機関などの)乗り放題券」という意味にはならない

「free pass」は、英語では「無料乗車券」または「(テーマパークなどの)無料入場券」という意味で、日本語の「乗り放題券」という意味ではありません。
例えば、「私は地下鉄の1日乗り放題券を買いました」と言いたいとき、「I bought a free pass for the subway.」は間違いです。「私は地下鉄の無料乗車券を買いました」という意味になり、ネイティブの人に「え?無料乗車券なのに買ったの?」と、ちょっと何言っているのかわからないと思われてしまいます。1日乗り放題券は「one-day pass」、3日間乗り放題券なら「3-day pass」、1ヶ月乗り放題なら「monthly pass」を使います。「monthly pass」は1ヶ月有効の定期券という意味にもなります。

逆に英語の「service」は、「奉仕」「勤務」「労務」「取り扱い」「骨折り」「客商売」など様々な意味をもつ名詞ですが、日本語の「サービス」のように「無料」という意味はありません。
例えば、「コーヒーを1杯サービスします」と言うときは、「Get one free cup of coffee.」や「One free coffee.」と言い「free」を使います。「One service coffee.」とは言わないのでご注意ください!

 

英語で「I cut my hair」は「自分で髪をカットした」という意味になってしまう

「(美容室や床屋で)髪をカットした」と言いたいのに、「I cut my hair.」を使うのは間違いです。「自分で自分の髪をカットした」という意味になってしまいます。そんなときは、「have(またはget)」を使って、「I had/got my haircut.」と言います。その後に「at the hairdresser(美容室で)/ at the barber(床屋で)」を付けても良いでしょう。ちなみに「髪切った?」も「have(またはget)」を使って「Did you have/get your haircut?」と聞きます。その後に「I like your hair.(あなたの髪いいね)」や「That hair style really suits you.(その髪型あなたによく似合っているね)」と感想を言ってもいいですね。

 

今回のポイント

① 「diet」は「痩せる」という意味にはならない。「痩せる」は「lose weight」。
② 「free pass」は「(交通機関などの)乗り放題券」という意味にはならない。「1日有効の乗車券」なら「one-day pass」、「3日間有効の乗車券」なら「tree-day pass」を使う。
③ 「I cut my hair.」は「自分で自分の髪の毛をカットした」という意味になってしまう。「髪をカットしてもらった」は「I had my haircut.」。

 

いかがでしたか?私たちが普段なにげなく使っている「カタカナ語」をそのまま使うと、ネイティブスピーカーには「ちょっと変な英語」に聞こえてしまうことがあります。ぜひ今回の正しい表現を会話で使ってみてくださいね。使うことで覚えられますよ。

 

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