イディオムには食べ物や体の一部を使ったものなど、数え切れないほどあります。今回は動物の単語を使ったイディオムを10個例文とともにご紹介します。
動物を使ったイディオムは多い!
日本でも動物を使ったことわざや慣用句などは古くからありますね。英語でもそれは同じこと。突然会話の中に馬や牛が出てきてくると、びっくりしてしまいますが、意味をわかっていればなんてことはありません。中には頭の中でそのまま想像すると、笑ってしまうようなものもあります。牛、ねずみ、犬、ライオン、馬、豚、猿などが登場する動物園のような Animal idioms を見ていきましょう。
Cat nap
うたたねをする、仮眠をとる、というような意味です。「ちょっとだけ横になるね」というような時に使います。
例文: I’m going to have a cat nap while you’re cooking dinner.
日本語訳:あなたが晩ご飯の支度をしている間に仮眠をとります
Cat’s got one’s tongue
もう一つ猫のイディオムです。直訳すると「猫に舌をとられた」という意味ですが、あまりしゃべらない、黙り込んでしまった子どもに対して使うことが多い表現です。
例文:Cat got you tongue, Sara?
日本語訳:どうして黙ってるの、サラ?
Dog days
真夏の暑い日々のことをDog days といいます。この「Dog」はおおいぬ座の恒星、シリウスのことで、別名「Dog Star」ともいわれています。その昔、このシリウスが夏の暑さをもたらしていると考えられていたことに由来しているそうです。
例文:I sleep on the floor during the dog days of August.
日本語訳:8月の暑い時期は床で寝ています。
Have a cow
直訳すると「牛を持つ」ですが、「怒る」「興奮する」という意味です。人間が牛を生むかのように騒ぐ、というのが語源になっているようです。どちらかというと、感情的にカッとなる「怒る」に近い表現です。
例文:Don’t have a cow.
日本語訳:落ち着いて。
Hold your horses
直訳すると「馬を抑えて」ですが、「落ち着いて」「少し待って」という意味です。「Wait a minute」に近い表現になります。
例文:Hold your horses. Let’s think about this again.
日本語:ちょっと待って、もう一度考えてみよう。
Get the lion’s share
「最大の分け前」、「~を一番多く取る」、という意味で使われます。大部分、ほとんどを取る、というニュアンスです。
例文:My uncle got the lion’s share of the inheritance.
日本語:私の叔父が一番多くの遺産を相続しました。
Kill two birds with one stone
直訳すれば「一つの石で2羽の鳥を捕まえる」です。この表現は日本語でも近いものがありますね。「一石二鳥」や「一挙両得」などです。一つの行動で二つのことができる、という意味です。
例文:If you pick the groceries up when you drop Mike off, you can kill two birds with one stone.
日本語訳:マイクを送るときに買い物をしてくれば、一挙両得よ。
Monkey see, monkey do
この表現は「猿まね」と訳せますが、「見たものを真似する」という意味です。
例文: My little daughter is saying bad words now. I told my husband, “Monkey see, monkey do!”
日本語訳:私の小さな娘が悪い言葉遣いをするから、夫に「見たものを真似するのよ」と言ったの。
Pig out
「食べすぎる」「大食いする」という意味です。「pug out on~」で続けて「~をたくさん食べた」と表現します。
例文:I pigged out on cakes so I don’t have room for dinner.
日本語訳:ケーキを食べすぎて、晩ご飯が食べられないよ。
Rat race
「出世競争」や「意味のない競争」のことをいいます。仕事や社会で成功するための競争で、ゆっくりする時間もとれないような暮らし方のことを「Rat race」と表現します。
例文:I’m ready to leave this rat race and retire soon.
日本語訳:もうこの競争社会から去ってリタイアするよ。
動物を使ったイディオムをご紹介しました。日本語で似たような表現があるものや、直訳するとだいぶ意味が変わってきてしまうものなど、いろいろあります。同じ動物でも、文化によって捉え方が変わってくるのもおもしろいですよね。動物をイメージしながら、楽しんで覚えていってみてください。
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