海外の学校はどう違うの?オーストラリア編

こんなに違う!オーストラリアの教育制度

 もし、あなたやあなたの両親が「家族でオーストラリアに赴任する」となった場合、住む場所と同時に、もしかしたら学校も探すこになるかもしれません。そんなときに、多くの日本人が戸惑うのが「日本とオーストラリアの教育制度の違い」です。例えば、日本で小学校一年生のお子さんが、オーストラリアでも一年生(year1)であるかといえば、そうではない場合もあることを知っていますか?
 そこで、ここではオーストラリアの教育制度が、日本とどう違うのかを解説したいと思います。

新学期は1〜2月から

 オーストラリアの学校は、1月下旬あるいは2月に新学期がスタートします。そして、年を跨ぐことなく同年の12月にその学年が終わるシステムです。

(日本は、4月に新学期がスタートし、翌年3月に学年末を迎えます。)


義務教育は6歳から15歳

 オーストラリアの義務教育は、6歳(クイーンズランド州は5歳)から15歳 (タスマニアのみ16歳)までです。学年ではなく年齢基準ですが、学年に当てはめると一年生(year1)から10年生(year10)までとなります。10年生(year10)とは、日本の高校一年生です。

(日本の義務教育は、小学校一年生から中学校三年生までと学年基準です。)

州によって違うオーストラリアの一年生(year1)の年齢基準日

 オーストラリアでは、義務教育が始まる小学校一年生の年齢基準日が、州によって違います。

・ ニューサウスウェールズ州は、その年の7 月31 日までに満6歳になる児童は、同年の1・2月から一年生
・ キャンベラ(首都特別地域)・ビクトリア州は、その年の4 月30日 までに満6歳になる児童は、同年の1・2月から一年生
・ 西オーストラリア州は、その年の6 月30日までに満 6歳になる児童は、同年の1・2月から一年生
・ クイーンズランド州は、その年の6月30日までに満5歳になる児童は、翌年の1・2月から一年生

(日本の小学校は、その年の4月1日時点で満6歳。つまり、4月2日から翌年4月1日までに誕生日がくると7歳になる児童を一年生としています。)

日本の学年より一学年上になる理由

 このように、オーストラリアの一年生は、日本の一年生よりもスタートがはやいです。結果、「オーストラリアの一年生(year1)=日本の一年生」とはならないケースがでてきます。
 
・  例えば、今年パースに赴任が決まったとしましょう。日本では、幼稚園の年長組は、4月2日から翌年4月1日までに誕生日がくると6歳になる児童をいいます。よって、4月2日から6月30日生まれの6歳のお子さんは、日本ではまだ幼稚園の年長組です。しかし、西オーストラリア州の小学校では、「その年の6 月30日までに満 6歳になる児童は、同年の1・2月から一年生」ですから、この場合は、一年生として入学できます。

 日本とオーストラリアの教育制度の違い、いかがでしたでしょうか?新学期が1・2月から始まることは、意外と知られていなかったと思いますが、年末年始は、南半球は猛暑。だから、事始めを1月末に設定したのかもしれませんね。


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