海外での挨拶の仕方

海外の映画やテレビを見ると挨拶として握手をしたり、ハグ、頬や手の甲にキスをしたりしますよね。とても自然に行われているのですが、いざ自分がやる時に「今は握手だけでいいのか?」「ハグすべきなのか?」と戸惑うことも少なくないかと思います。
今回はそれぞれがどのような場面で使われるのか説明していきます。

握手

握手は一般的に最も使われている挨拶ですが、元々は「武器を持っていません」と証明する一つの手段でした。そのため、部族衝突の多いヨーロッパでは比較的に昔から握手は挨拶の一つとして用いられていました。
日本にはない習慣のため、幕末から明治初期にヨーロッパへ留学した者たちによって伝えられたと言われています。
さて現代に戻ってお話をすると、アメリカでは初対面の相手との挨拶は握手で済ますことが多いです。またはそれ程親しくない方に対しても、挨拶は握手で十分です。
握手をする時は相手の目を見て、半歩踏み出して右手を差し出し、笑顔で相手の手を握ります。この時同時に”Nice to meet you” や”How are you doing”と一言添えるとよりスムーズですよね。
特に男性同士の場合、握手が相手の第一印象に大きく影響します。弱い握手は自信がないと思われ敬遠されてしまったり、あまり強く握りすぎると逆にわざと威圧をかけてきていると感じさせることもあるので、程よく握り返す必要があります。面接の別れ際の握手や恋人の父親と初めて挨拶する時など、握手が重要といわれることもあるのでうまく使えば逆に好印象につながります!


そして「握手(名詞)」の英単語「handshake」についてですが、動詞では「shake hands」と複数形になるので注意が必要です。
A handshake is the symbol of friendship.(握手は友好の印です。)
Shake hands with a person. (人と握手する。)

また、Hand shakeだと手が震えるという違った意味になるので間違えないでくださいね。
My hands shake. (私の手は震えている)


ハグ&キス

初対面の方(赤の他人)にいきなりハグされることは稀です。ほとんどないと思ってください。例外としては友人や家族などのつながりで親しい方に紹介された時はハグすることもあります。男女とも基本的にハグは自分に近い友人、家族、親戚、恋人に行うことが多いです。ホームステイ先の家族なども歓迎や近づきの印にハグをすることがあります。
頬へのキスもこのハグの延長で、アメリカなどでは基本的に右の頬に一回する感じです。
ハグ&頬キスの文化は主にヨーロッパのスペイン、イタリア、フランスや南米の国の方が多いですね。その際にキスの回数も増えます。これらの地域では両頬に一回ずつすることが一番多いです。(場合によっては回数が増えることもありますが、挨拶の意味は変わりません。)
アメリカ、イギリス、ドイツではどちらかというと握手で済ます方が多いと思います。


手の甲へのキス

男性が女性の手の甲へのキスも見かけますよね。本来は「敬意」や「尊敬」を表す際に用いります。
ヨーロッパなど歴史を題材にした映画だと、女王の前にひざまずき手の甲にキスをするというシーンがあります。
男性が腰を低くして頭を下げるのは、日本でいうお辞儀にも似ていますよね。
今でもプロポーズをする時やフォーマルな場面で使われる正式な挨拶の一つです。
ただしイギリスではごく稀に手の甲へのキスを挨拶代わりに男性から女性へすることがあります。この場はあまり深い意味はありませんので、挨拶の一つと受け止めておけばいいでしょう。


もちろんどんな挨拶でも相手に合わせることが大事ですが、挨拶は握手でも十分なので、ハグしたくない人は無理にすることはありません。


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