知らないと恥ずかしい!英語じゃない英単語?!

日本ではごく当たり前に使用されていても、海外ではまったく通用しない和製英語があるのはご存知ですか?英語だと思い、海外で使って恥をかかないために、今日はいくつかの単語を見ていきましょう!


Claim(クレーム|日本語:苦情|英語:主張)

「クレームが来た」と聞いたら、まずはお客様からの苦情が思い浮かびませんか?日本語では「クレーム=苦情」ですが、英語だと「(強く)主張する」という意味になります。特にマイナスのイメージもなく、「He is claiming he knows a good restaurant.(彼はいいレストランを知っていると主張している。)」のように使う単語です。

言葉の成立ち

語源はラテン語のclamare「叫ぶ、主張する」なのですが、古フランス語のclaime/clamerでは「呼ぶ、呼び出す、権利を主張する、苦情を言う」という意味も含まれているので、日本語もあながち間違っていないかもしれませんね。「呼び出す=苦情を言う」というフランス語から日本語のクレームが来たのかもしれません。(ちなみにフランス語はラテン語をベースにできた言語なので、似ています。)


Smart(スマート|日本語:身なりのきちんとした|英語:頭のよい)

日本語の「スマート」は基本的に人の外見に対して使いますが、英語の「Smart」は内面を表す単語として使います。特に「頭がよい」が一番よく使われている意味で、人の頭の良さを表す単語です。「She is smart.(彼女は頭がいい。)」が一般的な例ですね。

言葉の成立ち

古英語のsmart/smeartは「鋭い痛み、刺さるような痛み、深刻な痛み」という意味で、語源は中期オランダ語(smerte)と古高地ドイツ語(smerzo)になります。ではなぜそれが「賢明」という意味になったのでしょうか?
実は日本語の「鋭い」という単語同様の「切れ味」と「反応が早い」という意味から「頭の回転がよく、言葉を刺すように切り返せる」=「頭の良い」という意味がつきました。その「頭が良い」や「切る」という意味から、1718年に「仕立屋がうまく衣服を切ってスリムに見せる」という日本語の意味と似た使い方をしていた記録もあります。現在英語では使われておりませんが、過去にも似たような表現が存在したことから日本語も完全に間違っているとも言えないかもしれませんね。
ちなみに、英語ではSharp(シャープ)という単語も「鋭い、尖がっている、頭の良い」という意味なのですが。「Sharp」は他の意味で日本語の「スマート」=「しゃれている、身なりのきちんとした」と同じ意味でも使います!日本語の「スマート」を言いたいときは是非「Sharp(シャープ)」を使ってみてください。
例文:「You look sharp!(スマートに決めているね!)」


Tension(テンション|日本語:気分、気持ち|英語:緊張、伸張)

日本語ではよく「ハイテンション」や「ローテンション」という形で使われていますが、海外で「He’s high tension.(彼はハイテンションだね。)」と言っても全く通じません!もともと人に対してあまり使わない単語で、どちらかというと雰囲気(空気)や伸びる物体(糸や筋肉)に対して使います。「There is a lot of tension in the room.(部屋に緊張(した空気)が漂っている。)」や「There is a lot of tension in your muscles.(筋肉が凝っていますね。)」がよくある使い方の例です。

言葉の成立ち

Tensionの語源はラテン語のtensionem/tensioで、「ten-」は「伸ばす」という意味ですね。High tensionは「伸ばして張っている状態」を意味しており、Low tensionは「緩んでいる状態」です。要するに、「力が入っている」状態と「力が抜けている」状態から日本語が由来しているようです。


日本では普通に使えても、海外では同じように使えない英語は他にもたくさんありますので、また今後も紹介していきますね!


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