「a」と「the」はどう使うの?

英語を学ぶにあたり必ず直面する「a」と「the」の壁。英語ではかなりよく使われる単語でありながら、使い方がいまいちよくわからないと悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今日は「a」の使い方をについて解説したいと思います。


「a」と「the」の違い

「a」と「the」には大きな違いがあります。「a」は一般的なものや不特定なものを示す単語で、「the」は特定なものを示す単語です。少し分かりづらいかと思うので、例を混ぜて意味の違いを見ていきましょう。


不特定の「a」
Where is a car? =(どの車でもいいので)一台の車はどこにあるの?
→どの車を探しているか特定されていない

特定の「the」
Where is the car? = その(自分の・友達の)車はどこにあるの?
→決まった車を探している(例えば自分や友達の車)


このように、特に決まったものでなければ「a」が使用されます。例えば「I want an apple.(リンゴがほしい)」というとどのリンゴでもいいわけですね。逆に「the」は特定されているものなので、「I want the apple.(そのリンゴがほしい。)」といえばもう食べると心で決めたリンゴがあることになります。

「a」の使い方

「a」が不特定なものを示すとわかったが、では一体どうやって使うのでしょうか?「a」を使用するには3つの条件があります。


条件1:名詞につける
「a」は必ず名詞の前につける必要があります。要するに「物」に「a」を付けます。分かりやすいのは先ほどの「a car」や「an apple」ですが、「a person(人)」「a country(国)」「a thought(考え)」のように物体でなくても大丈夫です。(「apple」は母音から始まるのでa→anに変わります。)
また名詞に形容詞(「黒い」や「早い」のように名詞を特徴を説明する単語)がつく場合には注意が必要です。「a(又はan)」は形容詞の前につけます。先ほどの例を使うと「a good person(いい人)」「a small country(小さい国)」「an interesting thought(興味深い考え)」に変わります。(「a thought」は母音がなかったので「a」だったのですが、「an interesting thought」は形容詞の「interesting」が母音から始まるので、直後に来る単語に合わせて「an」に変わります。)


条件2:単数であること
「a」は「一つ」という意味なので、単数である単語にしか使えません。
「a car(一つの車)」には付けますが、「cars(複数の車)」には付けないということです。


条件3:数えられる物であること
3つの条件の中でこれが一番重要です。条件2に関連しますが、つける名詞が数えられる物であること。先ほどの「car(車)」は車が2つや3つと、数えられるので「a」がつく単語になります。


練習:どの単語に「a」がついて、どの単語に「a」がつかないかわかりますか?
Snow(雪)→
Sea(海)→
Freedom(自由)→


答えは以下の通りです:
Snow(雪)→ 付けない(「一つの雪」と言えないので、数えられないです。
Ocean(海)→ 付ける(「water(水)」は付けないですが、太平洋や大西洋などの海は数えられます。
Freedom(自由)→ 両方(自由という概念は数えられないのでつけませんが、法律や政治などで「〇〇の自由」となった場合はそれぞれ数えられるためつけます。)


「a」を使うかどうかは「これは数えられる物なのか?」と考えれば比較的にわかりやすくなるかと思います。「the」は「a」と違い、単数や数えられる物である必要はありません。特定な名詞であれば基本的に使えます。そのため、先ほどの「snow(雪)」も「the snow」と言えます。

これを抑えられたら、きっとよりうまく「a」と「the」使えるようになります!
「the」のより詳しい使い方についてもまた今度ブログで説明させていただきます。


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