日本語では似ていても、英語では大きな違いがあったりするので気を付けましょう!

あなたは「mind」と「care」という2つの動詞を区別できていますか?

どちらも日本語に訳すと、「気を付ける」や「気にかける」という意味になりますね。
しかし、両者には日本語では表現しにくいニュアンスの違いがあるのです。

 

「mind」は「選り好み」ということを強く表現する言葉

例えば、He doesn’t mind the coldは直訳なら「彼は寒さを気にしない」ですが、これには「寒いのは嫌いじゃない」というニュアンスが含まれているのです。

これがHe doesn’t care the coldだと、「彼は(例えば、もっと寒い地域出身だから)この寒さを意に介しない」のような意味になります。

 

「care」は「mind」に比べて、表される「選り好み」の程度が低い

人に何か尋ねられて受け答えする場合にも、この違いは重要になってきます。

例えば、ホームステイ先で次の夕飯を決める際「肉が好きか、魚が好きか」と聞かれたとき、

I don’t mindだと「どちらが好きというわけではないけど、どっちでもいい」というようなぶっきらぼうで失礼な印象を与えてしまいかねません。

I don’t careなら選り好みのニュアンスはないので「気にしません、どちらでもオーケーです」となります。

 

このように、日本語に訳すと似通った形になる単語でもそれが言外に示す意味ははっきりとした違いがあることが多いのです。私たちはその区別をしっかりし、理解する必要があります。

 

「lean」「thin」「slim」「slender」「skinny」の違い

いずれも「やせた」「細い」という意味を持ちますね。

しかし、ニュアンスにはそれぞれ違いがあります。

「lean」は名詞で「赤身のお肉」という意味もあるように、「やせた」と言っても「引き締まった」や「無駄な脂肪がない」という健康的でポジティブな印象を与える単語です。

それに比べ、「thin」はあくまでも「やせた」「細い」であり、ネガティブとまではいかないもののか細い印象になります。

「slim」「slender」は、もはや日本語にもなっている「スリム」「スレンダー」とほぼ同義と考えてよいでしょう。
特にダイエットをした結果についての好意的な表現であり、いずれもポジティブな意味で用いられますね。

leanの引き締まっているという印象は内面から出てくるものであるのに対し、slimとslenderは外面を褒める意味で用いられるというニュアンスの違いも押さえておきたいところです。

「skinny」は「やせこけた」や「骨と皮だけ」という意味で、slimやslenderよりも更に細くネガティブな印象を伴います。

 

「option」と「choice」の違い

いずれも「選択」という意味です。
ほとんど同じ意味なのですが、やはり区別すべきニュアンスがあります。

「option」には単なる「選択」という意味のほかに、「選択権」「選択の自由」という原義があります。
つまり、optionは「選ぶことのできる権利」という意味での「選択」なのです。

例文を挙げると、
He has the option to go to collage or find a job. 進学するか仕事に就くかは彼の”自由”だ。
のようになります。
また、株や不動産におけるオプション取引のようにビジネス寄りの使い方をされるのも特徴です。

一方「choice」はと言うと、optionよりも「好み」や「感情」に寄っている「選択」です。
つまり、「いくつか選択肢が存在している中から自分で選び取る」という意味なのです。
例文を挙げると、
You have to make a choice between family and career. あなたは家族か仕事かどちらかを選ばなければならない。
のようになります。

 

いかがでしたでしょうか。

英語をより深く理解するために、こうした表現の違いも区別できるようにしていきましょう。

 

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